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テストステロン(総)とは|基準値・高低の原因(Testosterone)

総テストステロンの基礎知識と基準範囲、数値が高い・低い場合に考えられる要因、次の一歩をわかりやすく解説します。

更新日: 2026/9/11

基準範囲(成人の一般的な値)

対象範囲単位
男性3001000ng/dL (nmol/L)
女性1570ng/dL (nmol/L)

基準範囲は検査機関によって異なります。ご自身の検査結果に記載された範囲が常に優先されます。

テストステロン(総)とは何か

テストステロンは、精巣(男性)や卵巣・副腎(女性)で主に作られる代表的な性ホルモンです。血液検査で測定される「総テストステロン」は、血液中を流れるタンパク質と結合した状態のテストステロンと、結合していない遊離型テストステロンの両方を合わせた総量を示します。

このホルモンは、筋肉量や骨密度、性欲、精子形成、体毛や体脂肪の分布など、身体のさまざまな機能に関わっています。男性ではより高い濃度で分泌され、女性でも少量ながら重要な役割を担っています。

一回の測定値だけで体調全体を判断することはできませんが、疲労感、性欲の変化、筋力低下、月経不順などの症状がある場合に、他の検査値とあわせて確認される代表的な項目のひとつです。

基準範囲について

一般的な基準範囲の目安は、成人男性で300〜1000 ng/dL、成人女性で15〜70 ng/dLとされています。SI単位ではnmol/Lで表記されることもあり、換算係数は測定機関によって多少異なる場合があります。

ただし、この数値はあくまで一般的な目安です。検査を行う施設や測定方法(アッセイの種類)によって基準範囲は異なるため、実際の判断は検査を受けた医療機関が示す基準範囲を優先してください。

また、年齢による変化も大きな要素です。テストステロンは一般的に加齢とともに緩やかに低下する傾向があるとされています。女性の場合も、閉経前後などライフステージによって値が変動することがあります。採血の時間帯によっても変動しやすいホルモンであり、多くの場合、午前中の採血が推奨されます。

数値が高くなる要因

以下のような要因が、テストステロン値の上昇に関連することがあります。

  • 運動習慣、特に筋力トレーニングによる一時的な上昇
  • 男性における多毛症や副腎の機能に関わる状態
  • 女性における多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関連する変化
  • テストステロン補充療法やアンドロゲン系薬剤の使用
  • 副腎腫瘍やその他のホルモン産生に関わるまれな状態
  • 採血のタイミング(早朝は一般的に高め)や検査手法によるばらつき

これらはあくまで一般的に知られている関連要因であり、実際の原因の特定には医師による評価が必要です。

数値が低くなる要因

反対に、以下のような要因が低値に関連することがあります。

  • 加齢に伴う自然な低下傾向
  • 慢性的な睡眠不足や過度なストレス
  • 肥満や代謝に関わる状態
  • 慢性疾患や長期にわたる体調不良
  • 特定の薬剤(一部のステロイド系薬剤、オピオイド系鎮痛薬など)の使用
  • 視床下部・下垂体・精巣(または卵巣)系の機能に関わる状態
  • 過度な運動やエネルギー不足の状態

症状の有無や他の検査値との組み合わせによって解釈が大きく変わるため、単独の数値だけで判断しないことが大切です。

次にできること

数値が基準範囲から外れていた場合、まずは同じ検査を再度行い、再現性を確認することが一般的です。特に採血時間帯をそろえることが推奨されます。

あわせて確認されることが多い関連マーカーには、以下のようなものがあります。

  • 遊離テストステロン(Free Testosterone)
  • SHBG(性ホルモン結合グロブリン)
  • LH・FSH(下垂体ホルモン)
  • エストラジオール
  • 甲状腺関連ホルモン(TSHなど)

生活習慣の面では、十分な睡眠、適度な運動、バランスの取れた食事、過度な飲酒を避けることなどが、一般的な健康管理として挙げられます。ただし、特定のサプリメントや治療法の使用については、必ず医師に相談してください。

経時的な変化を追うことの意味

テストステロンは日内変動やその日の体調によって変動しやすいホルモンです。そのため、一度きりの数値ではなく、時間をかけて複数回測定し、トレンドとして捉えることがより意味を持ちます。

継続的に記録することで、季節や生活習慣の変化、加齢に伴う自然な推移などのパターンが見えてくることがあります。再検査の頻度は個人の状況や医師の判断によりますが、症状がない場合は年に1回程度、症状や治療経過を追う場合はより頻繁に測定されることもあります。

QbiLabsのようなアプリで数値を記録しておくと、次回の診察時に医師と過去の推移を確認しながら相談しやすくなります。

医師に聞いてみたいこと

  • 私の年齢・性別における基準範囲はどのように考えればよいですか
  • この数値の変動は生活習慣によるものか、他の要因を調べる必要があるか
  • 遊離テストステロンやSHBGなど、追加で確認すべき検査はあるか
  • 現在服用している薬が数値に影響している可能性はあるか
  • 次回の再検査はいつごろ、どのタイミングで行うのが良いか

テストステロン(総)の推移を記録しましょう

検査結果(XLSX/CSVまたは手入力)をアップロードすると、すべての項目を基準範囲とともに1つのタイムラインで確認でき、わかりやすいAIの解説が得られます。保存とグラフは無料です。

関連項目